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くも膜下出血 【くもまくかしゅっけつ】

 くも膜下出血は、出血性脳神経障害のひとつで脳の血管異常によって引き起こされる病気です。くも膜下出血は、突然死につながりやすい大変怖い病気です。くも膜下出血は40〜60歳ぐらいの方にも発症が見られる病気で、死亡率も高くなっています。

 くも膜下出血の約9割は、脳動脈瘤という動脈壁に血流による負荷がかかり続けることでできる瘤が破裂することによって起こります。脳動脈瘤ができる原因として、高血圧症や遺伝に加えて喫煙による影響が報告されています。煙草のパッケージにも記載してあるとおり、喫煙者は非喫煙者と比べて、くも膜下出血の発症率が数倍になっています。

 

くも膜下出血の症状

 くも膜下出血の発作が起こると、頭が割れるほどの激しい頭痛や吐き気、嘔吐や意識障害などの症状があらわれます。症状が突然発生するのがくも膜下出血という病気の特徴で、一度発作が治まっても24時間以内に再発作が起こるケースが大変多くなっています。くも膜下出血の症状があらわれたら速やかに救急車を呼んで病院に向かう必要があります。

 くも膜下出血により頭蓋内圧が高まると眼底に出血が起こり、視力が低下するなどの眼の異常が発生することがあります。この症状は病気の発症直後に起こりやすく眼底出血が重度の場合、生命の危険もあります。また、時間の経過と共に痴呆や歩行障害、失禁などの症状が起こることもあります。これは、くも膜下出血によって脳脊髄液の流れが悪くなってしまうためです。脳内に出血がある場合、手足の麻痺や言語障害などの症状が出ることもあるようです。

 

くも膜下出血の治療

 くも膜下出血の治療において、もっとも大切になってくるのが出血が起こってから治療が開始できるまでの経過時間です。くも膜下出血の場合、一度発作が起こると24時間以内に再発作が起こるケースが多く、発作が繰り返されるごとに症状が悪化し重症化していきます。

そうなってくると当然ながら死にいたる確率も高くなっていきますので、くも膜下出血の症状(激しい頭痛や嘔吐など)があらわれたらすぐに脳神経外科を受診するようにしてください。出血量が少ない場合、しばらくすると発作がおさまることがありますが安心はできません。再発作が起こる前に救急車を呼んで病院に向かいましょう。

 くも膜下出血が起きた直後から2週間くらいまでの期間は急性期と呼ばれています。急性期に治療を行う場合は、脳神経外科で行われる手術療法が中心になります。重症な場合や瞳孔が開いたり呼吸が弱い場合、手術が困難な場所に出血がみられる場合などは、薬物療法もしくは保存的療法が用いられます。

破裂脳動脈瘤が見つかった場合は、再出血を予防するために、動脈瘤をクリップでつまみ再出血を防ぐ外科的治療かカテーテルによる血管内治療が行われます。

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